コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > GPIFを見てみると
(’15/1/16)
原油価格の下落に伴い、市場が不安定になり株式市場も上下を繰り返しています。(ボラティリティーが高い。)
こんな時、私たちの年金を運用してくれている年金積立金管理運用独立行政法人(通称GPIF)は、どんどん日本株を買って
市場を支えてくれているのでしょうか?
GPIFの現状を見てみることから、私たちの生活防衛に役立つ知恵を探し出しましょう。
1)GPIFの基本ポートフォリオの変更 (’14/10/31発表)
_______________変更前 変更後
国内債券 60% 35%
国内株式 12% 25%
外国債券 11% 15%
外国株式 12% 25%
短気資産 5%
注目は日本株式が12%⇒25%に増えるという点。GPIFの資産総額は130兆円ですから、
130兆円 X 25%=約33兆円が日本株式市場に投入されるということです。えらいことです!!
その内追加分は約17兆円。
2)平成26年度第2四半期運用報告書 (’14/11/25発表)
http://www.gpif.go.jp/operation/state/pdf/h26_q2.pdf
この運用報告書ではもう既に9月末に、18.23%にアップしています。8兆円くらいが投入されたと
いうことです。
同じく外国株式も9月末には既に17.41%になっており、プレス発表より相当早めに進めているようです。
収益については、国内株式の第1~第2四半期の時間加重収益率は11.18%となっており、同じ期間の
外国株式の率は8.87%となっています。
つまり、日本株式で10%以上のリターンを実績を出したという訳です。
但し、日本株式がリターンが良いから全部資産をつぎ込み事はよくありません。
3)リスク 過去20年間のデータを用いGPIFで作成 (’14/10/31プレス発表資料)
__________リスク(標準偏差)
国内債券 4.7%
国内株式 25.1%
外国債券 12.6%
外国株式 27.3%
短気資産 0.5%
賃金上昇率 1.9%
上がりもあれば、下がりも厳しいという訳です。
よってこの4つの資産に分散して投資することが好ましいし、その割合の参考になるでしょう。