株価の荒れの読み解き

株価の荒れの読み解き

(2014.10.4)

 

2014年第40週(9/28-10/4)は週間株価で▲602円の15,708円となり。昨年年末16,291円を下回った。

今週の特徴は先週の値上がり分410円を10月2日の1日で食いつぶしたこと(▲420円)。そして10月1日に対ドルレートが6年1ヶ月ぶりに110円に下がったという意味で大きな動きのあった週であった。

日本の株式は米国市場と相関関係が強い。

その米国の経済実態は悪くない。3日発表の雇用統計によっても2008年7月以来、失業率は6%を割り込んだ。

ダウ株価の伸びも順調に推移している。

今の米国市場で懸念材料といえば、1)金融緩和策(QE3)の終了は発表されたが、次はいつごろ金利上昇策が取られるか。来年夏以降という見通しだ。2)戦争リスク イスラム国掃討作戦は長期化の予想だが、程度の程はわからない。もし、地上軍参加ともなれば、長期化の見通しだ。

しかし、現在のところ、住宅事情、自動車販売状況なども好調を見せている。今後とも堅調と予測する。

アメリカが堅調と見れば日本経済も堅調です。

しかし、消費税8%へ増税後、実質賃金が上がらず内需の拡大が出来ていない。日本企業には300兆円の内部留保があるのにため込んでいるし、又個人も1,400兆円も所有する金融資産をもっと投資に向けてくれることを願いたい。

基本的に、アベノミックスは市場から好感されており、冬にかけて原発が再稼働が決まれば、1基年間約1,000億円の燃料費の節約効果が期待できるとのこと。再稼働が待たれる。

本年末には消費税を10%に上げるかどうかの判断を阿部首相はするとのこと。4-6月期が▲7.1%だっただけに、延期の可能性が強くなったか。しかし、阿部さんは何が何でもやり遂げるつもりとみます。

以上で、日経株価の見通しは大きな下落はなく、緩慢な上昇を続けることでしょう。

 

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