コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > S&P500 年率22%上昇 リーマン後
(2014.9.24)
日本の証券市場マーケットに上昇期待がもたれている。9月22日は6年10ヶ月ぶりの高値更新とのこと。(終値 16,321円)
一方アメリカ市場も連日の高値更新。NYダウ30種が17,300越え、S&p500が2,000を超えたとか景気のいいニュースが入ってくる。
そこで金融危機のあった2008年9月からの最安値から現在値までの上昇率はどれくらいかと調べてみた。
日本の指標をTOPIX, アメリカの指標をS&P500とし, この6年間の最安値はどちらも2009年3月となるのでその月間終値と2014年9月22日を比較した。
2009/3 2014/9/22
TOPIX 773.66 1,330.88
S&P500 676 2,011
その結果、TOPIXは1.72倍の上昇したが、S&Pは2.97倍。期間はほぼ5.5年間なので年間上昇率を計算すると、TOPIXは年率10.36%、一方S&Pは21.92%になる。
切り取る時期によってこの数字はもちろん異なる。しかしこの上昇率の差異はあまりにも大きい。
この間、日本ではバブル低迷で自信を失った自民党政権が毎年政権が代る時期になり、更に素人にも等しい民主党が3年間政権を担当した。この間、2011年3月には2万人以上の死者・行方不明者を出し、又過去経験したことのない原発事故災害を発生させた東日本大地震・津波の時期に遭遇した。
一方アメリカは、サブプライムローンというやや格付けが低い商品の出回りの結果引き起こしたバブルを、短期で処理して市場の安定化を図った。
このモタモタ感とスパット感の違いが率に表れている。
それにしても年率22%の上昇率は驚嘆する。