コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > 英EU離脱 日本への影響は大きい
(2016/6/26)
注目を浴びたイギリスのEU離脱を問う国民投票は予想に反して離脱派が勝利した。
この結果、世界の経済に大きな衝撃が走った。
当ジャーナルでは6/22で「どちらにしろ円高傾向」と円高を予想したが、その際、仮に離脱の場合として
スコットランドやカタルーニャ地方(スペイン)での独立運動が始まると予想したが、離脱が本物となり、
次なる欧州の動揺が始まった。
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6/24日本時間06:00 イギリスの国民投票が締め切られた。早速メディアは出口調査の結果を出し始めた。
朝方のドル円は106円。ほぼ安定して開票状況を待っている。僅差であるが、ほぼ残留を予想するものだった。
少なくとも10時頃までは・・・。
様子がおかしいと騒ぎ始めたのが中東部のサンダーランダ地区。残留優位地区と見られていたが、そこが離脱が
61%を占めたとニュースが流れると一気にドル円も106円から103円に上昇。その勢いは加勢し、遂に11:44
99円をつけた。
東証株価も9:07には16,389円と、前日比+151円まで上昇していることは、残留という楽観論であったという証拠。
ドル円が前場に7円近い上昇があり、前引けは前日比-496円の15,742円で引けた。後場は奈落状態になり大引けは前日比
-1,286円 14,952円で引け。前日比-7.92%。
この状況は勿論世界を走る。
6/24(金)の世界主要株式市場の終値を、前日比の騰落比でランキングしてみた。(資料:Yahoo:ファイナンス)
1. 日経平均は-7.9%と、欧州以外で大きな下げは残留に過度に期待した結果か?
なぜこれほど悪夢売りになったか?
2. ご当地イギリス FTSE100は、-3.15%とは日本と比べ少ないが、既に織り込み済だったか?
この結果を御当地は冷静に予測出来ていたか?
3. NYダウは-3.39%も第2項に同じか?
4. 中国は、-1.3%と軽微な影響過ぎると思われるのは何故か?
周政権はキャメロン政権が辞任すると、原発やインフラ事業で提携した交渉に影響が出ると思われる。
今後影響が出るか?
さて、今後はまだまだ流動的であるが、金融界では既に動きが見えてきた。
1. アメリカの金利利上げは年内は無理で、更に来年後半まで無理だろうとの見方が業界筋から出ていること。
2. ロンドンに本部をおくHSBC銀行は1000人規模で、欧州に人員を移動して体制を固める動きを検討。
当然、イギリスに工場や事務所を持つ日本企業(1000社)も対応を検討している。
株価はまだまだ不安定で、先を見通せるまで時間がかる。
(了)
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投資リスクについて
1. 株式
価格変動リスク: 株価の変動により投資元本を割り込むことがあります。
また、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変動等により、投資元本を割り込んだり、
その全額を失うことがあります。
株式発行者の信用リスク:市場環境の変化、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の
変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り
込むことがあります。
2. 債券
価格変動リスク: 債券の価格は、金利変動等により上下しますので、投資元本を割り込むことがあります。
また、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込んだり、
その全額を失うことがあります。一方、債券によっては、期限前に償還されることがあり、これによって投資元本を
割り込むことがあります。
債券発行者の信用リスク:市場環境の変化、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに 関する外部評価の
変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り
込むことがあります。
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