コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > 日本外貨準備高と、米国貿易収支
(2019.3.8)
⇒ 日本の外貨準備高、この4ケ月で300億ドル増加
⇒ 1月3日午前7時台、いきなりドル円が104円台に高騰 アルゴリズムの取引か
⇒ 米国貿易収支、前月より62億ドル改善 米中貿易取引で中国が輸入量増やしたか
今週発表になった日米の経済指標、この2件に関連性は薄いが最新の指標が改善方向にあるかどうか検証してみたく
深堀してみた。
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1. 日本の外貨準備高
17年初めから日本の外貨準備高の推移を見てみると、1.25兆ドル~1.27兆ドルの間に位置していた。それが1月には
1.28ドルと100億ドル増加した。そもそも、外貨準備高は、国力を示すものではなく、変動相場制をとっている国が
為替を安定させる為に保有している外貨だ。外貨準備金は飽くまで為替変動に対応するための準備で、財務省の為替
当局が米ドルやユーロを売買して安定させる為に使用する。これまでは大半が円高を円安に誘導するために使われ、
通常秘密裏に行なわれる。昨今では比較的為替は安定しているので、介入のニュースは聞かない。
しかし、今年1月3日午前7時過ぎ、円が瞬時に104円台と4円以上急上昇した。104円台は昨年3月26日以来の高値。
日本の当局も、金融機関も正月休み中で対応できなったようだ。この事態は薄商いのなか、アルゴリズムの取引が
引き金になったと言われ「フラッシュ・クラッシュ」と言われる。
円高になると1兆ドル以上保有する日本国は、為替差損が発生する。
外貨準備高は多ければ良いというものでもない。
2. 中国の外貨準備高
中国の外貨準備高は17年1月には3.16兆ドル保有していたが、11月末には3.06兆ドルとこの間で、980億ドル
減少した。日本円で10兆円以上減少した計算になるが、中国「元」通貨安定に使った可能性も残る。
昨年10月下旬には元・ドル相場は6.97元台で、7元台も時間の問題と見られていたが、12月初めには6.8元台に
下がる傾向を示し、本日現在では6.74元となっている
中国の外貨準備高で注目を集めるのは、いつ対ドルで7元になるか、又外貨準備高がいつ3兆ドルを割るかに注目が
集まる。
3.米国の貿易収支
貿易収支とは、一国の輸出高から輸入高を引いた物。米国が慢性的に赤字と言う事は輸入が多いという事だ。
米国の貿易収支の赤字現象は、1970年頃から慢性化し、当初は日本が赤字対象国第1位だったが、今は中国だ。
17年のデータによれば、赤字幅の約半分が中国。次いで第2位ドイツを除くEU, 第3位メキシコ、第4位日本、
第5位ドイツの順。
統計上でも対中国貿易赤字が3400億ドル(17年)という現実は、「アメリカ・ファースト」を掲げるトランプ
大統領でなくても対抗手段を取るのは当然と見られる。進行中の通商協議の期限とされている2月末までに両国の
間に協議が纏まる可能性は低そうだ。
しかし、中国は米国から輸入量を増やすことには同意すると見られ、こうした趨勢が既に1月の貿易統計に
現れている可能性が高い。
中国が片付けば、次は日本の順番と言われる。
(了)
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価格変動リスク: 株価の変動により投資元本を割り込むことがあります。
また、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変動等により、投資元本を割り込んだり、
その全額を失うことがあります。
株式発行者の信用リスク:市場環境の変化、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の
変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り
込むことがあります。
2. 債券
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また、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込んだり、
その全額を失うことがあります。一方、債券によっては、期限前に償還されることがあり、これによって投資元本を
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債券発行者の信用リスク:市場環境の変化、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに 関する外部評価の
変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り
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