アメリカ経済の成長の原点(1)

アメリカ経済の成長の原点(1)

(2015/4/7)

 

アメリカには化け物の様な企業がゴロゴロしています。

その最たる物が, 私も貴方も使っているアップル製品。20年以上前はマイクロソフトに抑えられて一部マニアックな

ユーザーに使われていたと思っていたら、それが今や世界一の企業です。

時価総額7,417億ドル。日本円にして約89兆円。(4/6現在 株価127ドル PER=17.1倍)

続く第2位がグーグル。PCを使っている人でお世話にならない人はいないでしょう。特にグーグルアースや、ストリートヴュー、

@gmail.comの利用者は多いでしょう。

二人の青年が1998年に作り、2004年に上場した会社が時価総額3,675億ドル。(同上 約44兆円)

 

世界の時価総額ランキング10位までの内、アメリカは8社。

3位以下を並べると以下の通りです。

③バークシャー・ハザウェイ

④エクソン・モービル

⑤マイクロソフト

⑥中国石油天然気(中国)

⑦ジョンソン&ジョンソン

⑧ウェルズ・ファーゴ

⑨ウォルマート・ストアーズ

⑩ノバルティス(スイス)

(ランキングはSMBC日興証券15年3月の資料による。)

 

日本の時価総額第1位の企業はトヨタ自動車で、28.7兆円です(4/7現在)。 しかしこれですら、世界ランキングにすると

17位ほどになってしまうのです。

 

2008年リーマンショックであれほどの金融危機を世界に振りまいたアメリカが、2012年にはほぼリーマン前まで

立ち直るほどの復元力には驚くばかりです。

 

又筆者の分野の金融においては、家計の金融資産で日本の1,500兆円に対して、アメリカは5,300兆円。

人口や国力を考えるとこれは驚きませんが、問題は国民が抱えている現預金の割合です。

日本 56.2%に対して、アメリカ 14.5%。

アメリカでは資金の85%を外部(株式や投資信託、年金保険など)に投資しています。

それが日本では45%です。半分以上を預金で寝かせている。(・・と言ったら怒られるでしょうか。)

日本では預金金利が0.02%程です。10年物国債でも0.4%です。

それなのに預金で持っている国民性は何なんでしょう。

そして、彼らはこう言う。「株高も、俺たちには関係ない!」。

 

次回はこうしたアメリカの成長の原点を探ってみます。

 

(筆者注釈)

著者はアメリカ経済の専門家ではありませんが、毎年(今年で9回目)アメリカのファイナンシャル・

プランニング大会に参加し、アメリカ各地の独立FPと交流をしています。

益々アメリカ経済・金融の強さの秘密を探って見たいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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