OPEC総会 原油減産が決められるか

OPEC総会 原油減産が決められるか

(2016/10/28)

 

株価にとって、当面の世界のリスク要因である11/8の米国大統領選も、3回のTV討論を経てヒラリー・クリントン氏に

軍配が上がりそうだ。次のFOMCの政策決定会合もどうやら今年初めての0.25%の利上げになろう。

英国のEU離脱も小康状態。

中国の不安定な株式市場も稚拙さが目立つが、何とか維持されている。

残るはエネルギー価格だが、OPEC総会が何とか11月に開催されそうだ。

何かリスクがおとなしくなりつつあるように、見えることは良い兆しではある。

———————————————————————————————————-

米国の政策決定に大きな影響を与えている経済指標は、毎月の雇用統計だが、9月の非農業者雇用者数は15.6万人だった。

2ヶ月連続で健全成長と言われる20万人を下回った。失業率も5.0%で、ほぼ完全雇用状態といえる。他に住宅着工数や、

新車販売数なども、緩慢な上昇を示している。その結果、NYダウ30種平均は7月頃から18,000㌦のボックス圏の中に

とじ込められた状態。

OPECは去る9月28日、悲観的と見られていた総会を開催し、開催国の日量生産の上限を定めることで合意した。

確かに、その頃から比べれば足元のWTIは、50ドル前後と約10%前後上昇しているが、イラクが例外扱いを求める

など纏まりの弱さも見える。

 

そうした中で出て来たのが、OPEC総会11月末開催の可能性。当初は加盟国であるイランが経済封鎖が解けた

直後でもあり、原油の減産に賛成しないと見られていた。しかし、他のOPEC諸国、特に原油算に依存しているサウジ

アラビアや中東諸国から減産の声が上がってきた。

 

wti

ここで問題は、アメリカやカナダのシェールガス生産者だ。1バレル50ドルの水準になると、米国の休止していた、

石油掘削リグの稼働が始まる。

グラフでも見えるように50ドルに達すると下げる

専門家によれば、この傾向は来年いっぱい継続するとのこと。

OPEC総会は11月30日に予定されており、1%減産を決める可能性がある。しかし、現状でも原油の過剰在庫状態と

言われており、シェールオイルが加われば、40$台前半に戻る弱さも持っている。

 

大統領選が予定通りクリントンが選出され、米国中央銀行であるFRBが12月14日に0.25%利上げ、更に欧州の安定と

なれば、市場はプラス材料だが、原油価格の不安定さはそれを引き下げる要因となる。

 

(了)

———————————————————————————————

本情報は当所の業務内容に掛かる投資情報の提供であり、記載されている情報は、予告なく内容を変更する場合があります。

投資に関する最終判断は、ご自身の判断と責任において行って下さい。

 

【金融商品取引法第37条(広告等の規制)に掛かる留意事項】

 商号等   コバヤシ アセットマネージメント

所長 小林 治行

投資助言業 関東財務局長〈金商〉第2841号

加入協会  一般社団法人 日本投資顧問業協会

 

手数料等

投資助言の契約の前には、「投資顧問契約の契約締結前交付書面」を良くお読み頂き、ご納得のうえご契約頂きます。

報酬等は「投資顧問契約の契約締結前交付書面」又は、ホームページの投資助言業のページをよくご覧ください。

 

投資リスクについて

1. 株式

価格変動リスク: 株価の変動により投資元本を割り込むことがあります。

また、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変動等により、投資元本を割り込んだり、

その全額を失うことがあります。

株式発行者の信用リスク:市場環境の変化、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の

変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り

込むことがあります。

2. 債券

価格変動リスク: 債券の価格は、金利変動等により上下しますので、投資元本を割り込むことがあります。

また、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込んだり、

その全額を失うことがあります。一方、債券によっては、期限前に償還されることがあり、これによって投資元本を

割り込むことがあります。

債券発行者の信用リスク:市場環境の変化、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに 関する外部評価の

変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り

込むことがあります。

3. 外国株式・外国債券

為替変動リスク:外国株式や外国債券等の外貨建て金融商品では、為替の変動により投資元本を割り込むことが

あります。

4. 外貨建て証券

為替変動リスク:投資対象が外貨建て証券(例えば海外市場に上場にしている株式、外国政府・公的機関・企業等が

発行する債券)では、前述の株式、債券のリスクに加え、為替の変動により、投資元本を割り込むことがあります。

例えば、売却・契約時に投資時期よりも、円安・円高で手元に戻る円貨の額が変わり、円高の場合には投資元本を

割り込むことがあります。また発行した国や地域、適用する通貨発行国の経済状況や政治状況の変化等により売買に

支障をきたし、換金ができないリスクがあります。

(流動性リスク)

5. 投資信託(上場投資信託=ETFを含む)

投資信託は、その投資信託が投資としている資産(例えば株式、債券、商品等)により、価格変動リスク、信用

リスク、流動性リスク、為替変動制リスクを内包しています。

このため、投資元本を割り込んだり、換金ができなかったり、その全額を失う事があります。

6. 投資する国や地域について

カントリーリスク:投資した国や地域により、その国や地域の政治・経済・社会情勢の不安定化や混乱などで投資し

た資金のすべて、又は一部が回収できないことがあります。

戦争や内乱、経済危機がある又は予見される国や地域に投資することは各リスクが極めて高くなります。

 

 

 

 

▲このページのTOPへ