コバヤシアセットマネージメント > ニュースリリース > NAPFA 2019 Chicago大会に参加
(2019.10.20)
10月初めのFP大会(NAPFA)参加のため、シカゴに行ってきました。
五大湖周辺は対中国貿易摩擦で農産物の輸出が減少したり、自動車産業はストライキが4週間も続くなど、
景気はよくありません。
しかし、九州より大きいミシガン湖に接するシカゴは、ニューヨーク、ロスアンゼルスに次ぐ人口を持ち、
発展しています。
摩天楼の始まりは、ニューヨークより早いとか。
今回はウーバー(いわば白タク)を多用しました。料金はタクシーの半分程度で、呼べば数分で来てくれる。
日本では規制をかけて業界を保護しますが、自由の国アメリカでは新しい形態の産業が生まれています。
民泊のAirbnb(エアービーアンドビ―)もその一つで、割安の施設を借りる事が出来ます。
又、GAFAに象徴されるIT産業は、進化を続けています。
この差が、GDPの伸び率の違いになっていると感じてきました。
大会はChicagoのマコミック・プレイスで10月2日から3日間開催。日本からの参加者は13名。これまでで
最高の人数です。
NAPFAの特長は、Fee-OnlyのFPであること。Fee-Onlyとはいかなるところからも販売手数料や紹介料を受け取っては
ならないという堅い規則があります。報酬は顧客から、顧問料として頂きます。
セッションは延べ約50ほどあり、その中から自分でテーマを見て選択する。年金とか、相続制度、税制など
米国の仕組みを外国人が学んでも仕方ないのでこれらは除外し、ライフプランとか資産運用などの実務的な
物を選びます。
私にとってFP大会は今回で13回目になるが、毎年少しづつテーマが変化している事が分かります。
今年は例年に比較し、倫理的な講座が多いように思われました。たぶん”Fiduciary”(顧客優先)の重要性が益々高まって
きているのが、その背景と思われます。
大会に先立ち、10月1日にはシカゴ市内のFP事務所を訪問。先ずは、Timothy Financial Counsel社。
同社の特色は、顧客からの報酬を「時間制」にしたこと。普通のFPは運用金額に年間1%程度の報酬を頂いているが、
同社は時間当たり250~400ドル程を頂くと。これは弁護士報酬制度に似ていて、運用金額の変動にも影響を受けない
新しい形態を初めて導入して成功しつつあるユニークな会社でした。
もう1社は, “Deerfield Financial Advisors”社。FPの王道について講義を頂きました。
大会でのセッションは米国内のFinancial Planner向けに話すので分かりにくい事もあるが、事務所訪問では我々向け
だけに話してくれるので、ゆっくりとそして基礎的な事から話をしてくれるので重要です。
又、事務所を訪問するので、その環境や陣容を見て取れますので、これを有効。
充実の1週間でした。
(全体会場風景)
(サイン・タワー 今後の日程が書いてある。来年はアトランタ、再来年はボストンか)
(会場前で)
(壇上で)
(了)