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(2014.6.11)
(NAPFA開催のホテル)
今年もアメリカのNAPFAのFP大会に行って来ました。今回で8回目。
場所はユタ州・ソルトレイク・シティー。
都市圏人口は110万人。モルモン・キリスト教会の本部のある町でも有名です。
2002年には冬季オリンピックが開催されました。
ソルトレイクというだけあって、塩湖は海の8倍の塩分で、広さも琵琶湖の8倍とか。
NAPFA ソルトレイクシティー大会は実質2日半開かれます。
この大会に先立ち、前日に独立FP事務所を2か所訪問しました。
2ヶ所ともFee-Onlyのファイナンシャル・プランナー事務所です。
1. Fee-Onlyとはなにか、その理由は何か
Feeとは報酬のことを言いますが、反対の用語はコミッション。コミッションは保険とか、不動産、証券などを販売した時受領する販売手数料のことです。
しかしこの制度は、流通業者の為であって決してお客様の為ではありません。
若しこのコミッションを一切受け取らず、お客様との契約に基づきお客様から頂くとしたらどうなるでしょうか。これがFee-Onlyであり、お客様へのアドバイスのみする業種です。
2. 業務顧問契約
お客様との間で結ばれる契約は業務顧問契約と言われ、お客様の総資産額をインフレ率以上に守ることに焦点を置いています。Feeはマネジメント・Feeと言います。
仮に金融資産1億円とした場合には、インフレ率2%の場合、仮定ですが102百万円までは基礎Feeとして1%。それを超えている時は超えている額に対して0.5~0.8%とかを受領します。
顧問契約の提供するサービスは年2-3回のファイナンシャル・プランニングの提供です。
-キャッシュフロー分析
-財産管理
-税務対策
-相続対策
-個人金融提案
-退職後提案
-お手持ちの金融商品の評価
-金融商品の入れ替え提案
-期待される入替後のキャッシュフロー改善見込み
-他
提案書は人によって異なりますが、50ページ~100ページになります。
3. カストディアン制度
アメリカにあって日本にないのがカストディアン制度です。カストディーとは管理するとの意味でし、第三者としての立場で顧客の資産を管理し、報告書を顧客にリポートしてくれて機関のことをカストディアンと言います。
アメリカでは、チェールズ・シュワブ、TDアメリトレイド、フィデリティ・インベストメント、やフォリオなどがメジャーです。
カストディアンは顧客の指示により、金融商品を売買することによりコミッションを受け取りそれが業務費であり利潤です。そのコミッションを個客やファイナンシャル・プランナーに渡る事はありません。
4. ソフトウェア
アメリカと日本とでは環境が違いますが、アメリカで利用されて居るソフトウェアを紹介します。
マネーガイドプロ、マネートリー
どれがいいかと言われても答えに窮しますが、マネーガイドプロを使用している人が多いようです。
5. 推奨金融商品
ノーロードの投資信託を薦めます。他にETF。
こうすることに販売者に有利な投資信託から顧客lに有利な投信へ切り替えて行くようアドバイスします。
6. マーケティング
マーケティング活動は絶えず必要です。開業初期はマスコミを使った宣伝が必要でしょうが、5年くらいたつと士業から紹介が多くなるものです。
7. 投資助言業
日本の場合、個客に金融商品を助言していくためには投資助言業の許可が必要です。
(注)本稿は予告なく一部加筆・削除されることがあります。