コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > 個人金融資産 1,645兆円 史上最大 ~’14/6月末
(2014.10.31)
日本の個人金融資産の’14年6月末の残高が日銀から発表になりました。
〈「資金循環統計」)
それによると、合計は1,645兆円。内訳は、以下の通り。
現金・預金 874兆円 (53.1%)
債券 29 (1.8)
投資信託 82 (5.0)
株式・出資金 150 (9.1)
保険・年金準備金 441 (26.8)
その他 69 (4.2)
ポイントは投資信託と株式を合計した割合が米国の47%に比較して、日本は約14%で投資に向かう資金が
少ない点です。現金・預金が多いのは、眠った資金と言われる所以です。
本来日本は保険が好きな国民性で、預金〈又は貯金)か生保で長期投資をしてきた慣習がある国です。株式や
投資信託など元本保証のないものに手を出したがらない性格があること、更にこの23年間市場のトレンドは
下がりっぱなしで、投資に資金を出した者は負けの風潮がありました。
一方、アメリカ市場は、平均してインフレ率を若干超える2%以上の成長率を維持してきています。
つまり、日本のように定期預金で0.03%の預金金利に預けておくより、上げ下げはあるがトレンドは右肩上げが
続く株式市場を信じようとするなら、「貯蓄より投資」の動きが出てきます。
安定した市場の上昇こそ、投資の出資を呼んでくれます。