コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > (No.235) 世界株式、新型コロナウィルスによる2月末の下落
(2020.2.29)
⇒ 時価総額 世界で約1割下落
⇒ 世界では、日欧米共10~12%の下落
⇒ SARS時の経験より、今後は直近高値から3割下落も想定
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2月の株式相場は新型コロナウィルスによって、世界の時価総額の約1割を減らした。
特に2月の最終週である今週は、新型コロナウィルス発生源国の中国以外に50カ国以上に広がりを見せている。
米国株式も欧州でルートが不明な「市中感染」が現れてくると敏感に反応した。
この1週間で、日経平均は-2.244円(-9.6%)、NYダウは-3,583ドル(-12.4%)、ドイツ-1,689㌽(-12.4%)と
日米欧は軒並み10~12%の下落幅だった。
日経新聞は、過去の下げの比較(直近1年の高値から底値までの下落率)をしているが、08年リーマン時は日経平均が
-59%、NYダウがー53%、02~03年SARS流行時は日経平均がー36%、NYダウが-30%となっている。
1. 日本株式の下げ幅
日本株式の今年最高値と2月末の株価を比較して下げ幅を見ると、最も下げが厳しいのがスタートアップ企業の東京
マザーズで-22%となった。最も強かったのは、東証RIT指数だが、それでも-10.4%。日経平均は-12.2%。
ここから見ても、暴風雨に弱いのは、マザーズ指数やJASDAQ平均と言える。
東証1部の時価総額は1月20日の最高値664.1兆円から2月末の574.9兆円まで、この約40日間で89兆円を下げたことに
なる。
2. 世界株式の下げ幅
世界株式の2月末の株価が、今年の最高値からどれほど下げたかを比較した。
日経平均-9.6%、NYダウ-12.4%、NASDAQ-10.5%、欧州-11~-12%台となった。
3. 今後の見通し
日経新聞によるSARSの時の直近1年の高値から2月末を比較を見てみると、NYダウで約3割下げているので、現状株価は道半ばと
行った道程にあることになるが、これも各国政府の踏ん張り次第だ。
楽観視しない方が良いようだ。感染症はいずれ収束する。
(了)
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