コバヤシアセットマネージメント > K-amジャーナル > 世界の金利低下 景気減速の兆候か?
(19.2.25)
⇒ ユーロ圏、ドイツ、インド、ブラジル、オーストラリア、日本、アメリカ等金利下降傾向
⇒ 2年物と10年物の国債金利が逆転すると景気低迷期に入ると言われる
世界全体の金利が低下しつつある。日本国債の2月22日の2年国債利回りは、-0.18%でこれは昨年来最安の値だ。
ドイツでも、ユーロ圏でも、インド、ブラジルでも金利の下落が見られる。
米国も本年に入り、2年国債と10年国債がその差を縮めていて、いつ逆転するかも知れないと注目されている。
———————————————————————————————————————
日本の2月20日の2年物が-0.18%、10年物が-0.05%といずれも昨年来の最安の値だ。
これは世界でも同じ傾向がみられる。インドでは、2月7日政策金利をそれまでの6.25%から0.25%引き下げた。
利下げは1年半ぶり。インフレが2%台に落ち着いてきているのがその理由だ。ユーロ圏は2月に入り、0.1%まで
下げており、ドイツも2月上旬には0.1%を割り込んだ。
米国では2年物と10年物との差が昨年2月には0.8%あったものが、本年2月には0.1%台に縮じまってきている。
こうした世界同時金利低下の減少は、米中貿易摩擦や、英国の「協議なきEU離脱」の懸念の大きさ、更に中国の
昨年後半からの景気低迷を示す指標に現れている。
こうした傾向の契機になったのが、1月30日のFOMC後のFRBパウエル議長の記者会見の発言。議長は、金融当局と
して少なくも暫くは利上げを休止する可能性を示唆し、投資家を不意打ちにした。議長は記者会見で「さらなる
利上げの必要性を見極めたい。私にとって、その大きな部分はインフレ動向だ」と語った。
米国の個人消費支出(PCE)の指数を注目していることを明らかにした。
米国の経済動向は世界をリードする。長短金利の縮小は景気低迷を表すと言われており、これまでの実績から長短期
金利が逆転すると、「逆イールド」といわれそこから1年程で景気の下降が始まると言われる。
世界の経済人が注目する所以である。
(表)
(了)
———————————————————————————————
本情報は当所の業務内容に掛かる投資情報の提供であり、記載されている情報は、予告なく内容を変更する場合が
あります。
投資に関する最終判断は、ご自身の判断と責任において行って下さい。
【金融商品取引法第37条(広告等の規制)に掛かる留意事項】
商号等 小林 治行 (コバヤシ アセットマネージメント)
所長 小林 治行
投資助言業 関東財務局長〈金商〉第2841号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
手数料等
投資助言の契約の前には、「投資顧問契約の契約締結前交付書面」を良くお読み頂き、ご納得のうえご契約頂きます。
報酬等は「投資顧問契約の契約締結前交付書面」又は、ホームページの投資助言業のページをよくご覧ください。
投資リスクについて
1. 株式
価格変動リスク: 株価の変動により投資元本を割り込むことがあります。
また、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変動等により、投資元本を割り込んだり、
その全額を失うことがあります。
株式発行者の信用リスク:市場環境の変化、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の
変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り
込むことがあります。
2. 債券
価格変動リスク: 債券の価格は、金利変動等により上下しますので、投資元本を割り込むことがあります。
また、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込んだり、
その全額を失うことがあります。一方、債券によっては、期限前に償還されることがあり、これによって投資元本を
割り込むことがあります。
債券発行者の信用リスク:市場環境の変化、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに 関する外部評価の
変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り
込むことがあります。
3. 外国株式・外国債券
為替変動リスク:外国株式や外国債券等の外貨建て金融商品では、為替の変動により投資元本を割り込むことが
あります。
4. 外貨建て証券
為替変動リスク:投資対象が外貨建て証券(例えば海外市場に上場にしている株式、外国政府・公的機関・企業等が
発行する債券)では、前述の株式、債券のリスクに加え、為替の変動により、投資元本を割り込むことがあります。
例えば、売却・契約時に投資時期よりも、円安・円高で手元に戻る円貨の額が変わり、円高の場合には投資元本を
割り込むことがあります。また発行した国や地域、適用する通貨発行国の経済状況や政治状況の変化等により売買に
支障をきたし、換金ができないリスクがあります。
(流動性リスク)
5. 投資信託(上場投資信託=ETFを含む)
投資信託は、その投資信託が投資としている資産(例えば株式、債券、商品等)により、価格変動リスク、信用
リスク、流動性リスク、為替変動制リスクを内包しています。
このため、投資元本を割り込んだり、換金ができなかったり、その全額を失う事があります。
6. 投資する国や地域について
カントリーリスク:投資した国や地域により、その国や地域の政治・経済・社会情勢の不安定化や混乱などで投資し
た資金のすべて、又は一部が回収できないことがあります。
戦争や内乱、経済危機がある又は予見される国や地域に投資することは各リスクが極めて高くなります。