ETFのほとんどが、株価指数、債券指数、商品指数などの指数に連動する、いわゆるパッシブ(受動的)運用のファンドであることです。つまり各市場の平均的なパフォーマンスが得られれば充分という考え方です。 市場平均以上のパフォーマンスを狙いたい方は、アクティブ(積極)運用のファンドを選択することとなります。(ただし結果として平均以下となるとこがあります。)
取引所に上場しているため、取引形態は基本的に株式と同じです。取引時間中ならいつでも売買できるし、指値、成行きなどの価格指定も可能です。もちろん日計り(デイトレード)もできます。 前述のアクティブファンドは、原則、各営業日に1回、その日の基準価額で売買できるだけです。同じパッシブファンドにインデックスファンドがありますが、こちらも原則日に一度だけです。
売買手数料も原則株式と同一なので、アクティブファンドに比べると、かなり割安です。また、残高に対して負担する信託報酬も年率1%以下がほとんどで、低コストに保有することができます。中には0.2%程度の銘柄も多くあります。
前に指数連動型ファンドと言いましたが、指数と言っても一般的な株式指数だけでなく、かなり専門的な分野の指数に連動するものがあります。例えば、「水資源」関連株式だけで構成された指数や、代替エネルギーである「風力発電」関連株式の指数連動型など。テーマ型の投資が手軽にできます。(スペシャリティーETFと呼ばれることがあります。)
また、相場の下落がETFの価格上昇に反映される「ベア型」のETFも存在します。例えば相場の変動率の反対(逆)に2倍(2倍のレバレッジで)連動するウルトラショート(UltraShort)のシリーズは大変有名です。信用取引や先物取引などめんどうな手法を使わなくても、一時的な相場の下落に対し、ヘッジが可能です。
そんな優れた商品性で、短期運用にも長期運用にも向いていると言われますが、強いて欠点を上げると、@分配型がほとんどで長期複利運用に難がある、A売買の手軽さゆえ、長期投資のつもりが、短期のトレーディングになりがち、B流動性の低い銘柄も多く存在すること、でしょうか。
こうした特徴を押さえて投資の機会を作って下さい。