86.(0830不動産)
スベラない賃貸経営 (3)
老後の為にも不動産賃貸を考えています。
そのポイントを教えて下さい。
08/12/2)
A
:
リスクの発生
次に長く運用する不動産の経営には、各種リスクが発生することを予測しておく必要があります。
(資料:FPテキスト)
@
市場リスク
・・・不動産価格動向や賃料価格の動向。
A
流動性リスク
・・・売りたい時に売れない、仲介を依頼しても決まらない。
経済動向や季節なども関係してきます。
B
用途別リスク
・・・ホテルや倉庫、飲食店舗等は他に転用が難しい。
マンションやオフィイスでもそれぞれ用途別にリスクが異なる。
C
エリアリスク
・・・近隣に異臭や騒音発生源がないか。急に近くのスーパーが閉鎖したりしないか。
取引習慣の違いがないか。
D
建物リスク
・・・建物のグレードにより、価値に大きな差異が生じる。
構造、仕様、設備、修繕の掛け方、アスベストの使用など。
E
テナントリスク
・・・不良テナントが入らない対策としてどのように守っているか。
賃料滞納者への対策。賃料滞納が発生した時の具体的な対応。
F
法務リスク
・・・法制度が整備又は改定されることがある。
借地借家法や区分所有法など。近年では敷金の考え方が入居者に有利に整備された。
G
税務リスク
・・・税制改正により、保有コストに変動が出る事がある。譲渡税率の変動や消費税など
H
法規制リスク
・・・建築基準法や都市計画法など。町の用途制限や容積率や建ぺい率が変る。
都市計画が変る等。
I
開発リスク
・・・開発許可制度・事業計画の長期化による資金繰りなど。
J
天災リスク
・・・火災・台風・地震・水災害・津波など。
K
経済リスク
・・・金利変動、金融機関の対応、景気の動向、資金調達手法など。
特に今後、金利上昇が考えられる。繰上げ返済等の検討。
L
環境リスク
・・・アスベスト、PCB,耐震基準など。
賃貸経営者としては、あらゆるリスクに対応できるように備えて置かねばなりませんし、
資金の手当ても考慮しておく必要があります。
(第3回了)
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