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79.(0823金融)投資の基本(1) ポートフォリオ
投資信託も元本割れのリスクがありますが、少ないリスクで大きなリターンの得られる投資信託はないのでしょうか?
’08/6/18

A:投資信託は専門家に運用を任せているから、安全とは言えません。
専門家でも国内株式はTOPIX、海外債券はMSCIとか指数がありますが、これを上回る運用をしているファンド・マネージャーは4割程度と言われています。
つまり、半分以上のファンド・マネージャーは指数に届かない運用成果しか出せないほど、先を読むと言う事は、難しい事なのです。

残念ながら、少ないリスクで大きなリターンを得られる投資信託はありません。
リターンを追うとリスクも大きくなってきます。
しかし、その中でもリスクを最小にする方法はあるはずです。

今回から数回に渡り、リスクの少ない運用方法を研究してみましょう。
運用の方法をここでは、ポートフォリオと言います。

ポートフォリオのグループには、
1)日本債券、 2)日本株式、 3)外国債券、 4)外国株式の四つのグループを基本とします。
これ以外に不動産証券を国内・海外で盛り込んで六つのグループとする見方もあります。

事例を見てみましょう。

日本の企業の年金を預かって運用をしている企業年金基金という機関があります。ここは約13兆円のお金を運用している大きな組織です。
どのような運用をしているかを見る事ができます。(2006年度の運用報告より)

構成割合(%) 運用リターン(%)
国内債券 36.4 2.28
国内株式 27.5 0.22
外国債券 11.0 10.25
外国株式 21.9 18.14
その他 3.1
5.62

このような配分をしていれば、5.6%の運用になっていた訳ですね。但し、2年前の話です。

国内債券とはその7割が日本国債です。年金基金だから3分の1も国債に運用を任せるでしょうが、個人レベルでは、現在の低金利の元では国内債券の比率は下げる事になるでしょう。


出典:企業年金連合会ホームページ 最新で2006年版。
http://www.pfa.or.jp/top/jigyou/pdf/pfaunyo2006.pdf

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