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76.(0820金融)1000万円退職金の運用方法
当方40歳女性独身です。
先日早期退職をしましたが、現在、退職金約1000万円の運用に頭を悩ませております。
マンションは購入済みですでにローンも完済いたしました。
当座は転職をいたしますのでこの資金を使う予定なく、老後の資金と考えております。
有利で安全な運用方法をアドバイスいただければと思い、問い合わせをいたしました。
’08/5/13

A:FPとしては、先ず貴女のの金融資産をいかに安定的にリスクを少なく運用していくかを考えます。
貴女の金融資産が仮にこの1000万円だけとし、今後の生活は毎月の給与で賄うとした前提で回答させて頂きます。

1)当面この1000万円の使用のあてがないとしても、いつ緊急に現金の必要が出てくるかも知れませんので、1年間は生活が出来る程度の現金を手元に残しておきます。
具体的には、普通預金300万円、1年定期200万円(年利0.3%)程度が宜しいでしょう。

2)残り500万円をいかに安定した運用を求めるかですが、基本はリスクの少ない商品を選択したほうが宜しいと思います。又外貨預金等も為替変動がありますので、これも避けます。

以下3案のうち単独又は2本の組み合わせをご検討下さい。

A)個人向け国債
年4回発行され10年間拘束されますが、金利は6ヶ月毎に変動します。
今後金利が上がってくるとそれにつれて上がってくるというものです。
前回の利率は0.57%。次回は6月に募集されます。

B)社債・サムライ債
電力会社や鉄道等公益事業を行っている会社は定期的に社債を発行して資金を調達しています。
期間は3年ほどで利率は1.0〜1.5%程度。新規発行とは別に既発債もあります。
会社が倒産したら戻らないというリスクはありますが、安心な会社を選んで下さい。
又、外国の公的機関や公益事業が円建てで発行するサムライ債というのがあります。
円建てですから通貨リスクはありませんが、償還前に売却すると元本割れをすることがあります。

C)毎月分配型の投資信託
リスクはありますが比較的安定しているとなると、欧米の国債に投資する投資信託の毎月分配型です。時期的には価格は下がっている時期ですので、買うには良いチャンスと思われます。
リスク商品ではありますが、年4-5%の分配が期待できます。

上記A〜Cの組み合わせをお考え下さい。
具体的な商品は更にご質問があればお答えしますが、先ずは自分の将来を守ること、決して投機的な投資は控えることです。

(Allaboutの相談への回答です。)

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