63.(0807金融)個人向け国債の評価 |
Q;昨今10年もの長期国債の利率が1.425%程度(2/20現在)と勢いがありません。
個人向け国債10年ものについての評価をお願いします。
(千葉県 43歳 女性)
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A;個人向け国債10年物は年4回3ヶ月ごとに売り出されています。
第1回は2003年3月に売り出され、これまでに21回発行となっています。
個人向け国債10年物は入札で示される適用利率は基準金利−0.80%とすることになっています。
特徴は変動金利であること、中途換金が出来ること、下限金利が0.05%となっていること等です。
人気を呼んでいる変動金利適用ですが、昨今の株価低迷も反映して金利を上げる環境にはなかなかなりません。
2003年3月発行された第1回はこれまで10回の変動期(半年に1回)を迎えていますが、
その平均金利は0.675%です。(税引き前。以下同じ)
最も高い平均金利は2006年7月に売り出された第15回国債で、0.9075%。
2008年1月売り出しの第21回は0.68%です。
つまり最も特徴である変動金利が効を活かしていません。
一方、定期預金はどうでしょうか。
1000万円以上の大口定期預金の1年もので、大手都市銀行はほぼ0.4%です。
しかし、コストセービングしている新興ネット銀行の中では、個人向け国債を
上回る金利をつけているところがあります。
日本振興
1.3%
オリックス信託 1.15%
イーバンク 1.1%
ソニー
1.035%
ジャパンネット 0.87%
(Yahooファイナンス調べ)
こうしたネット銀行になじみが無い人でも1000万円とその金利には国で保証を付けてくれています。
金利が低迷する昨今こうした別の視点から運用を見直すことがあって良いと考えます。
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