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58.(0802金融)割安になった日本株式
新年になっても日本の株価は下がり続けますので、とても買う気持ちにはなれません。
どのようにとらえたら良いのですか?(60歳 YKさん 男性)
;確かに下がっている株式を購入するには勇気が要りますね。
しかし、下がったら買え、上がったら売れの格言を思い出すことも必要です。

1月15日の株式市場では、日経平均が2年2ヶ月ぶりに14,000円を割り込見ました。
昨年7月の高値18,261円から23.5%も下げたことになります。金額では138兆円が失われたことになります。

株価収益率(PER)は利益を株価で割った物ですが、1月15日は15.81倍となりました。
これは1973年以来、34年ぶりの低い水準です。

配当利回りは配当を株価で割ったものですが、株価の下落で配当利回りが東証1部で1.72%に上昇。10年物国債利回り1.425%を上回りました。
この配当利回りが長期国債を上回る状況は1995年以来で見ると過去4回あります。
(1年を3期に分け、上・中・下で表示します
。)
@ 98年中期から6ヶ月。
A 02年下期から11月。
B 05年上期から5ヶ月。
C 08年1月からこの状況が続いている。

過去の結果から見ると、配当利回りが長期国債を上回ったと言うことはそれだけ株価が割安であったことを示しています。

しかし、足下を見るとアメリカのサブプライムローンに起因するアメリカの金融機関の赤字が出尽くしていないと受取られているので、未だ下げの要因は残っています。

割安の状況でありますが、今が底とは言えない状況です。


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