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53.(0728保険)変額年金保険の活用法(1) |
Q;Q:最近父(80歳)が相続対策を立てるようにと私に言いますので、 変額個人年金を検討していますが、ポイントを教えて下さい。 (麗ちゃん 52歳 東京)
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A;変額個人年金は生命保険というより、保険のメリットと投資信託のメリットが組み合わされた商品と考えると理解し易くなります。
生命保険協会の調べによると、平成18年の死亡保険の新規契約額(保険金ベース)は54兆2千億円に対して、変額年金は9兆500億円となっています。
つまり死亡保険の1/6が変額個人年金と言う訳です。
日本人は死亡保険を好む民族といわれますが、変額個人年金のうまい使い方を今回から2回に分けてメリットと注意点を調べましょう。
先ず、そのポイントを見てみます。
@ 相続対策として有効(500万円×法定相続人の数の基礎控除や、贈与時の相続税法24条による
減額制度など)
A 内容はは投資信託による運用が主体であるので、投資先や投資配分、通貨等をよく調べること。
市場リスクがあるので元本を割り込むこともある。
B 年金保険と言うものの、死亡時の保険金は払い込んだ保険料を最低保証しているものが大半。 C 一般の投資信託と比較して、購入手数料や年間費用も割高。
購入時に手数料0として言うものものも短期解約では高い手数料を取られるので内容をよく理解す ること。
この変額個人年金はコストは一般の投資信託に比較して高いが、相続対策として活用すると効果は大きい。
一方、相続税の支払対象に無い人がこの保険に申し込んでも、コストが高い分メリットの享受は少ない。
この保険はいわば「富裕層向け保険」と言えます。
保険料の支払は初めに一括して払い込む一時払いがほとんどです。 保険会社はこれを複数用意された特別勘定から、自分で運用先を選択します。
運用先を年間12回〜15回、無料でスイッチングという制度により変更できるので、より良い運用を選択することができます。
選択に当っては、アセットアロケーション手法を使います。
つまり、日本株式、日本債券、外国株式、外国債券の4つの分野から利率の低い日本債券を避けるか入れても比率を少なくし、リターンを求めるなら外国株式を多くし、安定を求めるなら外国債券を多くします。 利殖型では株式の割合を2/3程度までいれます。
目的は分散投資ですから4つの分野の一つに偏っては危険です。
注)変額個人年金保険はいろいろな種類が発売されており、本稿で取り上げるもの以外の種類もありますので最終的には御自身の判断でお決め下さい。
(以下次号)
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