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50.(0725ライフプラン)
;老後の準備として幾ら必要ですか?そして、60歳の定年まで毎月の積立はどれくらいですか?
(東京都 35歳 男性)
;早い内に老後の準備を心がけることは必要です。積立にも複利の利息が付きますから、長期であるほど有利になるからです。

では計算してみましょう。金額は現在値です。住宅ローンは含んでいません。
貴方は現在35歳ですが、60歳定年とし、年金は65歳から。平均の夫婦の年金は月額23.3万円です。
死亡年齢を平均より+5歳として、御主人85歳、奥様90歳としましょう。

夫婦二人の生活費を月35万円とし年420万円。それ以外に住宅の固定資産税や保険で年間60万円。
合計480万円が生活費です。
御主人が亡くなった後の5年間は夫婦の時の7割としました。
しかし、これでは死亡時に預金は0ですから、予備費として2,000万円を見込みました。

(1)生活費
夫婦で25年間   480万円×25年=12,000万円
奥様一人で5年間 480万円×0.7×5年=1,680万円  
予備費 2,000万円   合計15,680万円(A)

(2)収入
退職金 2,500万円とします。(B)
年金 夫婦 23.3万円/月×12×20年間=5,592万円
    奥様遺族 23.3万円×3/4×12×5年間=1,048万円 合計6,640万円(C)

(3)現在の預金 500万円(D) 
(金融広報委員会「暮しと金融何でもデータ」によると30歳代の平均金融資産額は498万円)

(4)積立目標額
以上から(A-B-C-D)=6,040万円がこれから60歳までに積立をする目標額です。

次に運用利息も考えましょう。現在定期預金は0.5%程度、個人向け国債でも0.8%程度ですが、投信や外国株式や債券を組み合わせて運用を図り、3%〜5%を目指します。

そこで60歳までに毎月の積立額を計算してみました。
御自分でも「減債基金係数」という複利の計算式を検索し計算して見て下さい。

運用利率 3%の時 毎月 134,033円
       5%の時 毎月 100,439円 です。

この上に住宅ローンがある人は更に大変ですが、御自分で今から老後対策を立てることを実行してください。

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