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インド経済4回目で最終回はインド経済の今後を見ます。
これまで何度かインド経済は長期に渡り、成長が期待できると書いてきました。
その源泉はインドのインフラです。特に道路、電力、港湾、空港、医療、教育、そして農村対策などが今後集中して投資対象になります。
インドと中国を比較してみると、インドの弱点が分かります。
GDP(2005年) 中国2兆2200億ドル インド7750億ドル 中国の3割
一人当たりGDP 中国1703ドル インド714ドル 中国の4割
インドはイギリスから独立して以来、社会主義的な経済運営を採用して、国内産業を擁護してきました。80年代においても一貫して外国資本の受け入れを拒否してきました。
一方、中国は78年に改革・開放政策に転換をした後、製造業を主体として外国資本を積極的に受け入れてきました。80年代以降も、外資をてこに高度成長を歩むことが可能となりました。しかしインドは91年の経済危機を転機に、近年外資導入政策を積極的に取り入れています。
インドは中国を追い抜けるか。
いくつかの仮定を基に予想をしてみると、インドは5年から10年で中国に追いつき、10年から15年で中国を追い越すという試算があります。
中国がインドに勝てない点は一人っ子政策を取っていないインドの労働供給力です。
そうした結果、インドは2028年には日本も追い越すだろうとも言われています。
インドの将来に注目しておいて良いでしょう。
【資料】
日本経済新聞社 インド経済の実力
日本経済新聞出版社 インド−目覚めた経済大国
フィデリティ投信作成 インド投信販売資料
岩井証券作成 ホームページ
日経新聞 6月6日付「インド経済シンポジューム」他
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