閉じる

169 日本株式市場 大きな変動幅
    〜新興国の通貨不安〜
(2014.2.3.)
2013年の市場は16,291円の年間最高値で終わった東京市場。期待を持って始まった2014年1月は月間下げ幅1,376円と2008年10月以来5年3ヶ月ぶりの大きい下げ幅だった。企業業績も上方修正が期待され、阿部政権も安定しているのに・・・。

状況を不安にしているのが新興国の情勢だ。元は中国の経済指標悪化に対して新興国が動揺した。1月23日のアルゼンチン・ペソが対ドルで15%下げ、24日はトルコ・リラや南ア・ランド、メキシコ・ペソが影響を受けた。円相場も105円が円買いを加速していきなり102円台まで上昇。結果ザラバでは先日より400円以上の下落となった。

1月30日は下げ幅が一時500円を超えた。前日にFRBがこれまでの国債などの月間買い入れ額を先月に引き続き1兆円減らして6.5兆円にするというニュースがあり、円相場は再び1ドル=101円台まで上昇した。新興国から資金の引き上げが懸念されたからだ。

こうした株価の変動幅が大きい結果、投資家心理が動揺すると上昇する傾向を示すボラティリティー指数(VI指数)は31日は29.11への上昇した。


トップに戻る   その他のQ&Aを読む   資産運用方法のお問い合わせはこちら
Kobayashi Asset Management. All rights reserved. Copyright 2006. 
掲載内容の無断転載はご遠慮下さい。