(参考 2013.7.5 日経新聞)
アメリカの評価会社モーニングスターはこのほど、世界24ヶ国の投信市場の環境を纏めたリポートを発表した。
このリポートは隔年で発表され、今年で3回目。いつでも換金可能なオープンエンド型の公募投資の市場環境を評価対象として「帰省・税金」、「情報公開」、「手数料・費用」、「販売・メディア」という4っつの項目で評価し、これを合算してA(最高評価)からFまでランク付けしたもの。
「情報公開」と「手数料・費用」で乞う評価を得た米国がAとなり、3回連続となるトップとなったが、日本はCランクの21番目にランキングを落とした。
日本より低いのはC-の香港とニュージーランド、そして最下位がDの南アフリカ。
韓国は第2位のB+。Bはオランダ、シンガポール、台湾、そしてタイ。次のB-が中国、デンマーク、ドイツ、インド、ノルウェイ、スペイン、スウェーデン、スイス、英国。その下のC+が豪州、ベルギー、カナダ、フランス、イタリア。
日本の評価を下げているのが「費用」の評価だと日経は言う。
投信の費用は販売時に一度かかる販売手数料と、毎日引かれる信託報酬の二つがある。モーニングスターによると2012年の日本の管理費用は(加重平均)で資産額に対して、年平均1.36%で10年前より2割上昇したとのこと。
一方総合1位の米国の管理費用(総経費率)は0.75%で02年より2割下がった。
その差は売れれば投資家に還元する米国と、販売会社に還元する日本との差だとモーニングスターは評価する。