(2013/5/30記)
NAPFAのカンファレンスに参加して「Fee Only」が厳格に守られていることを実感しました。
では「Fee Only」の意味はどのような意味があるのか。
「Fee Only」に対する逆語は「コミッション」です。
逆語の「コミッション」とは金融商品を仲介、又は売買をすると事前に取扱契約を締結手数料を受取ることができます。
Fee Only のFPとはコミッションを受取らないこと。収入は顧客との顧問契約により、顧客から頂きます。これとは反対に金融商品や不動産などの売買時には、コミッションとして受託会社であるCustodianと言われるサポート会社が受け取ります。〈例えばcharlesSCHWABとかAmeripriseやAmeritradeといった会社)
日本で同じ様な組織をに信託銀行がありますが、信託銀行は受託はしますが、FPを支えるバックオフィイス的機能は持っていません。現状では日本のFPの関与するア預り資産の規模が少なく、コストも掛かるので、メリットが出ないのでしょう。
なぜコミッションを受け取ってはいけないのか。それはFPは誰のために業務を遂行するのかと言えば、勿論顧客の利益を守護するためです。
仮にコミッションを受取るとなると、コミッションが高い方をアドヴァイスする懸念がある為、一体誰の為のファイナンシャル・プランニングか分からなくなってしまします。プロFPは顧客のために活動するのであって、自己の利益のために活動してはいけません。
今回の大会とは別にLas Vegas近郊のプロFPの事務所を開いている2名のFP事務所を訪問しました。2名ともキャリアは15年以上。顧客数は1名の方は280名とか。最初の相談時までは数十時間を費やし、流れに乗ると次は3ヶ月目、6ヶ月目そして1年目と言う順序で面談を進め、顧客の資産を守る為に十分かどうかを面談して修正をかけていきます。
絶えず、最初に提案したプランの目標〈Goalと言います。)を基準において、乖離が少ないように修正をかけて行きます。
証券会社のようなブローカーセールスをしていた方が独立してFee OnlyのFPになるには3年程度は収入が少なくなりますから蓄えも必要です。
収入はブローカーの方が良いようですが、上司からセールス目標〈所謂ノルマ)が与えられ、それをこなす為に電話を掛け続ける日々には戻りたくないと、あるFPが答えてくれました。
何時の日にかFee OnlyのFPが主流になって欲しいものです。