1) 当面の中国経済
今年秋には10年ぶりに国家主席が習 近平氏にかわる。主席の変る年には過去3回事例から見ても意図的にGDP成長率がピンと上昇させている。(ちなみに近平さんの兄は遠平さん。わかりやすい。)
中国の2011年の目標は8%程度であったが、どうやら9.2%程度になったようだ。
目下の中国のリスクは中国の最大の輸出圏ユーロ市場の経済不安定である。国内的にはインフラの停滞、つまり国内新幹線の技術遅れによる脱線に見られる技術の見直し。停滞したインフラに活気が戻ってこよう。
さらにもう一つ、住宅の落ち込み。落ち込みの原因は投機対象になった不動産規制で、3軒目の購入は条件を上げて抑制している。そのため特に高騰していた北京の住宅価格も急激に下がってきた。政府は表面的には規制を緩めることはしないが、地方政府の緩和政策を許しているようだ。
国内製造業は今年も20%増が続く。
ユーロの不安は仮に1%下落したとしても中国への影響は0.3%程度。
こうしたリスクを見ても中国の経済はまだ数年は堅調さを維持すると予想できる。今年の目標は7.5%だが、上記の問題を克服して8.5%程度を狙っているのは間違いない。
しかし、農業から二次産業への転換に伴い、中国の賃金は1980年を100とすると2010年で1000となる。つまり30年で10倍となる。毎年8%以上の成長だ。一方中国は一人っ子政策。何処かで労働力がピークがくる。それが2014年だ。
ちなみに日本の高度成長期は1955年を100として1975年までで350。それ以後は成長は緩慢になってきた。つまり日本は20年間で3.5倍である。いかに中国の賃金の上昇がすざましいか。
2) 中期の見通し
賃金の上昇と労働量の供給は何時までも続かない。そしてその停滞は急に現れそうだ。
お祭りは何時までも続かない。
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