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132 円通貨は強い?弱い?今後の流れを予測
 通貨では購買力平価による為替決定のシステムと、先物カバー付金利平価がある。
一般的には前者は長期(10年〜20年)、後者は短期を予測する時に活用される。

12月1日現在の円/米ドルは77円62銭だ。

今後の為替レートを予測する。

購買力平価とは世界の物価は一物一価という考えに基ずき、その代表がマクドナルドの『ビッグマック』の価格だ。イギリスのエコノミスト誌が毎年発表している。
10年前は日本294円、アメリカ2.51ドル。294÷2.51=117.13円となる。では現在は?2011年7月25日号によると、日本320円、アメリカ4.07円。320/4.07=78.62円だ。
よく似た為替通貨になる。

この10年に日本の物価上昇率は320/294=8.8%上昇。一方アメリカは4.07/2.51=62.2%上昇だ。インフレになれば貨幣の価値は下がる。つまりアメリカのほうが62.2%-8.8%=53.4%も価値を下げていることになる。
このことはインフレ率の比較で通貨が決まっていくと言う理論である。

ここには日本の人口動向下降のことも、経済の低迷のことも、借金がGDPの2倍もあるということも、
通貨レート決定システムの中には無いということだ。

やや専門的に見てみると、日米のGDPデフレーターは日本2000年を100として1995年第2四半期は103.0、2011年第2四半期が86.7。15.8%下落している。一方アメリカは2005円を100として1995年第2四半期が81.396、2011年第2四半期が113.118、つまり38.9%物価上昇だ。日米では54.7%の乖離が出ていることになる。


以上より通貨はこれから中期的(2年〜3年)は円安になることはない。

しかしさらに長期になると日本のマクロ経済の脆弱性が指摘され、時流は円安に流れを変えると見る。


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