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131 米国FPA報告 NAPFA会長との会談 (第6回目)
FPA 2011 San Diego大会報告も今回が最終回。
そこで今回の報告は最も収穫が大きかったNAPFA会長との会談です。

私たちが本年2月に実務家ファイナンシャル・プランナーが集まって、「首都圏ファイナンシャル・プランニング技能士会」を作るに至ったそのきっかけは、米国NAPFAのような団体を結成したいというところから出発しています。

なぜNAPFAを先輩と仰ぐのか。それはNAFPAの思想に共鳴するからです。
Comprehensive, Fee only"という標語はファイナンシャル・プランナーが、社会の中で信用を得る唯一のアピールです。

1960年台頃はアメリカでも保険や金融商品を販売せんが為の手段として、「ファイナンシャル・プランナー」というの称号を利用してきたという暗い歴史を持っています。
ファイナンシャル・プランニングの世界では、商品販売は目的ではないのです。顧客の信頼の得たうえで、長い期間経済的な面から見守る人、それがファイナンシャル・プランナーです。

もしそこで商品販売の下心を出したらどうですか?顧客の信頼を失うだけでなく、業界全体の信用を失うことになりかねません。

1982年、ファイナンシャル・プランナーの集りがあった時、10名の有志が集まり結成の必要性を話し合いました。1983年、顧客の信頼を失うことなく適正Feeを頂きサービスを提供するファイナンシャル・プランナー集団が出来ました。
National Association of Personal Financial Advisers
が出来ました。

本年9月、FPAサンディエゴ大会の時、NAPFAのJohn会長と面談することになりました。
私達の技能士会からNAPFAに出すものは何もありません。ただただ支援して頂きたいの一言です。
これに対して会長から「支援を約束します。」と有難い言葉を頂き、具体的な支援内容の話に移りました。

昼食をしながら、John会長からNAPFAの現状を伺いました。
会員数は2,400人。メンバーになる為の条件は:
・Fee Onlyは厳格な基準
・2年で30時間の研修
・タックス・相続・年金等に加え、 
 コミュニケーション論 
 経営学、もトレーニングする。
・CFPであること。


会長はNAPFAの将来をたとえメンバーが減ろうとも品質(Quality)を重視する姿勢は変えない。
今後はメディアの対応要員を養成していく。Fee Onlyを社会に伝え、メンバーの顧客数を増やすマーケティングが必要とのこと。

John会長はニューハンプシャー州の人口9,000名の湖に面した小さな町に住んでいるとのこと。会社は5名だそうです。

こうした会長の一言一言が身に滲み込む2時間の会談でした。

このあとNAPFAから数次に渡り、NAPFAの基準とかマニュアルとかの資料を送ってもらっています。
早くこの恩を返せるようになりたいものだと、気を引き締めています。


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