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106.(1003)不動産の共有名義の利点・欠点は?

妻名義の住宅(一戸建て、ローンも妻名義で支払い中)を夫婦共同名義にするか検討中です。名義変更を機にローンの借り換えも考えており、夫婦別々に組み直すべきか迷っております。子供は無く(作る予定も無し)、夫婦仲も良いので将来の離婚等を考慮する必要はありません。

共同名義にするメリット、デメリットをお教え願います。

(41歳 男性)
(Allaboutからの質問。内容は一部加工しています。#0345)

私の回答
1. 不動産の譲渡時にメリットが出る場合があります。

住宅を売却して売却益が出た場合、譲渡益から3000万円(譲渡益が3000万円未満の時は、譲渡益の額)が控除されます。

これが別々に使えるというメリットがあります。(つまり6000万円)

但し、この3000万円の特例を利用するには、利益が出ていることが必要ですが、昨今は地価の下落で、この特例を使う前に売却損の繰り延べ申請する方が多いかも知れません。
利益が出ていますと、ほかにも税制のメリットがありますので、「不動産の譲渡益 譲渡税」で検索して下さい。

2 .ほかにも夫婦別々に借入できるでしょうけど、これはメリットかデメリットかは分かりませんね。
貸す方は二人から返済してもらえるので、安心でしょうけど。

3. デメリットは、共有はトラブルの基になりがちです。貴方方は子どもがないとのことですが、何十年後にこの物件が相続になるとします。大体甥姪が相続します。妻の方も同じです。
そうすると、物件は一つで相続人は5人~10人と増えていき、家族紛争の基になるのです。

ですから不動産は出来るだけ、単純に、つまり共有は避けること、が常識です。 


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