逆イールド 株価の関係

逆イールド 株価の関係

(2019.3.27)

⇒ 逆イールドは83年以来過去3回 うち2回で大幅株価下落

⇒ 景気下降が起きても、大幅な株価下落はないと予測

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1. 最近の長短金利逆転(逆イールド)

ニューヨーク時間3月22日16時、NYダウの終値は前日比460ドル安の25,502ドル。何が下げの原因か。

引き金となったのはドイツ3月製造業購買担当者景気指数(PMI)が大きく下げたこと。50を下回ると景気減速と

言われる中で1月49.9、2月47.6、3月44.7。3月の落ち込みが思い外大きかったことが、ニューヨークに飛び跳ね

景気減速近しと思われ、長短金利の逆転が起こった。本日現在もこの兆候は継続している。(表)

 

(表)

米国債利回り

 

普通1年より5年先の金利が高いとの思われるところだが、将来はさらに景気減速すると見通す人が多いという事だ。

 

2. 過去の逆イールド

83年以降逆イールドはこれまで3回起きている。

最も特徴的な物は米国債の10年と2年の逆転だが、米国では88年半ばに現出して1年近く続いたが、この時は

株価の下落はあまり見られず、逆にこれを契機として92年までの株価の大幅上昇を誘引した。

2000年2月に示現した逆イールドは、2000年10月の湾岸危機と時を同じくして不動産バブル崩壊へと続く。

2006年9月示現した逆イールドは、未曾有の08年9月のリーマンショックにつながっていく。

 

日経新聞によると、10年物と3ケ月物との金利差逆転が10日継続した場合、過去50年の統計から平均311日後に

景気後退が始まるという結果もあるという。一般的には示現後、1年から1年半後に景気後退に入ると言われている。

リーマンの時には、「何かおかしいサブプライム・ローン」のような前兆があり、株価も山高く上がった時には

いずれ谷が来ると予測がついたが、今回はダラダラとした丘のような景気上昇局面では、大きな紛争でもなければ

下がっても大きな谷にはならないのではないのか。

 

(了)

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また、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変動等により、投資元本を割り込んだり、

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株式発行者の信用リスク:市場環境の変化、株式発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の

変化等により売買に支障を来たし、換金できないリスクがあります(流動性リスク)。この結果、投資元本を割り

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また、債券発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評価の変化等により、投資元本を割り込んだり、

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戦争や内乱、経済危機がある又は予見される国や地域に投資することは各リスクが極めて高くなります。

 

 

 

 

 

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