株価下落 主要因は何だったのか

(2018.2.21)

2月2日から1週間、世界株式市場の急激な下げの原因は何か。未だ明確な要因が見つかっていない。

当初は米国10年物国債利回りの急激な上昇が火付け役になったと言われ、又VIX指数の急上昇がAIに急激に反応して

売りに売りを重ねたとも言われた。

そこでその後の変化を見て、株価との関連を調べてみる。

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米国10年国債利回り17年末には2.41%、1月初め頃は2.5%程度だった。確かに2月15日には最大値2.91%を付け、

昨年秋以降で見ると、日足カーブは上昇傾向に見える。今年に入ってトレンドが代わってきたこともチャートを見ると

理解できる。

今年に入っての経済ニュースとしては、トランプ減税(法人税、個人所得税など10年間で1.5兆ドル)、インフラ整備や

国防費に重きを置いた新年度予算案、更にFRB議長にイエレン氏からパウエル氏への交代時期など注目イベンドが続いた。

この期間、NYダウは1月17日にはわずか8営業日で25,000ドルから、26,000ドルへの上昇した。急激すぎる。

EU離脱を抱える英国を除き、世界中の株価は上昇傾向にあった。

 

しかし日本では2月2日、米国では2月5日に急激な下げが来た。米国では雇用統計も順調で、失業率は4%後半とほぼ完全

雇用状態にあった。又IMFは18年米国経済成長率を3ケ月前の発表から0.4%増、19年は0.6%増との見通しを上方修正。

原油価格も60ドル台に上げてきて、エネルギーセクターは久々に市場に安心感を与えるようになった来た。

そうした中での下落。いったい何故?

 

2月の株価推移

10年国債利回りも2月15-16日に2.91%と今年の高水準を付けた後、落ち着きを見せている。

確かに金利が上がれば、ローンに影響が出るので、住宅や自動車などに影響は出るが、0.2とか0.3とかの

変動で成長経済が一気に冷めるとは考え難い。やはり、上昇が急激過ぎたので、調整で下がっただけと考えるのが

無難のようだ。

金利上昇が株価が下がった要因としたら、2月の中旬以降金利の安定期になっても少し株価の下げになるのは理屈が

通らない。

ブルームバーグニュースによると、近日中には3.0%突破は時間の問題と見ている。しかし、3%を越えても、

「新たな上昇ポジションが増える」とみるストラテジストのコメントを載せている。

金利上昇はネガティブではなく、経済成長にはついて回るものだ。金利上昇は急激には刺激が強いが、緩慢な変化は

順当な帰結。停滞論とする見方は、考えなくて良い。

 

米国FRBは今年3回~4回の利上げを想定している。金利が上昇して、為替が下がるというのは理論的ではない。

年内にも10年国債利回りは、3.3~3.5%に上昇してくることを想定しておいた方がよい。

これで株価が急激に下げ要因になるとは考え難い。

 

(了)

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